
Japanese /
今井 貴絵
私は、金属を金鎚で叩き造形する鍛金技法の過程に「生と死の感覚」を見出してきた。
無機質で冷たい金属板を金鎚で叩き、絞る。その鍛金行為の過程は、暴力的なトラウマの記憶を想起させる。同時に、徐々に板が立ち上がっていく様からは、生命が宿っていくかのような生々しさも感じられる。
さらに、出来上がった造形物を眺め、再構成しながら配置するなど、客観的な関わりを持つことで、暴力的な記憶が別のものへと変容していくような浮遊感が生じる。
こうした実験的な制作態度を基盤に、金属工芸における鍛金技法による造形作品をはじめ、映像作品やインスタレーションの発表、さらにそれらに関連するトークセッション等を通して、社会の中における個人の痛みやトラウマの記憶を再構築する試みを展開している。
略歴
1995 東京都生まれ
2018 多摩美術大学美術学部工芸学科金属プログラム 卒業
2020 東京藝術大学美術研究科工芸専攻修士課程 修了
2020ー2021 4℃ホールディングス 株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツ 勤務
2022ー2023 東京藝術大学美術研究科工芸専攻 研究生
現在、東京藝術大学美術研究科美術専攻工芸研究領域(鍛金) 博士後期課程在籍
個展
2026 「痕をつける、膜をつくるートラウマ記憶との関係を再構築する鍛金行為ー」ギャラリー空の間/東京
2025 「沈黙の証言者」ギャラリー空の間/東京
2022 「排出のエラーたち」旧平櫛田中邸アトリエ/東京
2022 「吐く、生命」ICHIGOYA 谷中銀座店/東京
2021 「嚥下の浄」石川画廊/東京
2020 「花遊びのエラー」galerieH/東京
参加展覧会
2026 「東京藝術大学『I LOVE YOU』プロジェクト2025およびゴールドマン・サックス・ギブスによる支援を受けて実施される成果報告・内部展」ゴールドマン・サックス/東京
2025 「芸術未来研究場展」東京藝術大学美術館/東京
2024 「ONBEAT Art Show」香林坊大和/石川
2024 「ONBEAT Art Show」広島三越/広島
2023 「ONBEAT Art Show」富山大和/富山
2023 「ONBEAT Art Show」銀座三越/東京
2023 「鎚音」仲町の家/東京
2023 「漸 -zén- TOKYO GEIDAI JAPAN ART WEEK」:The Blue Gallery/NewYork
2023 「藝大神話ーGEISHIN-」藝大アートプラザ/東京
2018-19.22-24 「東京藝術大学鍛金研究室成果展」天王洲セントラルタワー/東京
2022 「Arts。森」渋谷ヒカリエ8/COURT/東京
2021 「ファースト・パトロネージュー再会の時ー2021」オンライン
2020 「woman power」石川画廊/東京
2020 「東京藝術大学卒業修了作品展」正木記念館/東京
2019 「ファースト・パトロネージュ・プログラム2019」KITTE丸の内/東京
2018 「藝大アートプラザ大賞展」藝大アートプラザ/東京
2018 「コミテコルベールアワード2018」東京藝術大学美術館 /東京
2018 「銀茶会 in 藝大」銀座伊東屋/東京
2018 「篝-多摩美術大学工芸学科卒業制作展」SPIRAL/東京
2017 「直立する立方体」多摩美術大学/東京
2017 「第53回神奈川県美術展」神奈川県民ホール/神奈川
2017 「鉄は熱いうちに」天王洲セントラルタワー/東京
2016 「川のゆくえ」たましんRISURUホール/東京
2015 「girls room」ギャラリーspacespace/東京
賞歴
2024 JX金属賞 受賞
2019 安宅賞 受賞
2019 川村文化芸術大賞 第2位
2018 コミテコルベールアワード2018 ファイナリスト
2018 藝大アートプラザ大賞展 入選
2018 多摩美術大学卒業制 優秀作品
2017 第53回神奈川県美術展工芸部門 入選
所蔵先
2024 臨済宗 三光院
2023 臨済宗 三光院
2021 チャームプレミアグラン南麻布
2020 チャームスイート高円寺
2020 チャームプレミア鎌倉山
2020 チャームプレミア柿の木坂
助成
2025 東京藝術大学「I LOVE YOU」プロジェクト2025 マイノリティの活躍促進(ゴールドマン・サックス・ギブズ支援)
2023 佐々木泰樹育英会 デザイン美術工芸奨学生
2022 台東区芸術文化支援制度
2019 佐々木泰樹育英会 デザイン美術工芸奨学生
メディア掲載
2023 バイリンガルアート誌『ONBEAT vol.19』
2020 「編集部が選ぶ新人欄」『美術の窓』生活の友社、2020 年、5月号
2018 「EXHBITIONS コミテコルベールアワード2018−現代における人と自然−」『美術手帖online』
美学会、美術教育研究会、工芸史研究会 各会員